私たちは、幼児期という人格を形成する上でもっとも重要なこの時期に、心からの愛情とまごころを持ってこどもたちの教育にあたります。
この情熱は私たちの中の自然な感情であり、私たちの心の底からわき上がってくるものです。こどもたちが立派な大人になるための基盤ができるように、保護者の皆様と協力・連帯して、全力を傾けていきます。
こどもは自ら成長する力を持っています。私たちはその力を妨げることなく、科学的知見をふまえた観察によって、のびのびと活動できる環境を整えています。
また、こどもが大人から観察されていることを意識しない自然な状態を静観して、こどもたちの自ら育つ力を援助していきます。
手は第二の脳と言われています。
幼児期に手をよく使うと単に手先が器用になるだけでなく、人に頼らず色々なことができるようになるため自立心が育ち、自分に自信がある意欲的なこどもに育ちます。またこどもは身体と手を動かしながら物事を理解し、脳を発達させていきますので、この時期に手を使うことで、賢いこどもに育ちます。
当園では、モンテッソーリ教具に加え、世界の文化の中からこどもの発達を促すのにふさわしい教具、クレオパトラの時代から伝わる「七枚の知恵の板」や日本の「そろばん」などを積極的に取り入れています。
幼児期にはまずしっかりと母国語を習得することが重要です。
海外で幼児期を過ごすこどもにとっては、特に意識的に豊かな美しい日本語に触れるチャンスを与えることが大切だと考えています。
当園では、視覚的にこどもが理解しやすい漢字を使い、言葉を豊かにするために「ことば集め」「ことば遊び」「唐詩の暗誦」などを行い、日本の古くからのの童謡にも親しみます。また絵本の貸し出しを行い、ご家庭でも美しい物語に触れ、たくさんの会話をして頂くようにお願いしています。
海外に住むメリットとして外国語を学ぶチャンスも豊富です。中国語、英語ともに身近にいるネイティブの先生に習うことで、外国語がコミュニケーションの手段だということを身をもって学びます。
幼児期から身体を動かすことが好きな人は生涯にわたってスポーツを好み、健康に関心を持って過ごすという傾向があります。これから育っていくこどもたちが丈夫な身体であることは、全ての基礎となる重要な問題です。私たちはこどもに楽しく身体を動かすチャンスを充分に与え、特に柔軟性や持久力など、才能とは別の鍛えることによって育つ能力を、全てのこどもに発達させることに力をいれています。
十分に走り回れる広い芝生、マンションに併設されているプールなどの環境に恵まれ、年間を通して行う運動、プール、水遊びの時間はこどもたちの大好きな時間です。運動会での組体操の発表やドッジボール大会、冬は万歩計をつけてマラソンするなど楽しい行事を通して、どの子も運動が大好きになるように工夫しています。
1クラスに3・4・5歳児をほぼ同数ずつ配置するたて割クラスも当園の特色の一つです。
年少児は、不安なとき年長児に助けてもらうことで安心感を得ます。年長児のすることはたいへん魅力的で、あこがれを持つことが発達の強い動機づけとなります。また年長児は年少児の面倒をみたり教えたりすることで、自分自身への自信を持ち、責任感が育ちます。
たて割クラスを生活の基本単位とすることで、それぞれが互いの存在を認め、助け合い、思いやりの心を育てます。